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奄美から世界の海へ挑戦

朝仁の山から昇る朝日の光を浴びて

真っ赤に染まる夕日の中を
漕ぎ続けた
この果てしない海の向こうに
ネリヤカナヤがあると信じて・・
(奄美の言葉で海の彼方にある理想郷)
挑戦を続けて10年目
44年続くハワイの伝統サーフスキーカヌーレース
6回目のモロカイチャレンジで
53キロハワイカイココマリーナゴール
日本人歴代2番目の4時間8分
(2017年は4時間42分)
総合27位
30ー39歳カテゴリー3位で
入賞する事ができました


好タイムや入賞できたのは

いつも奄美大島の自然の中で新鮮な空気を胸一杯吸う事ができて綺麗な水の中波に乗り
鳥やトビウオ、クジラとイルカそして海亀に囲まれて日々を過ごす事ができた事や生まれ育った奄美大島の自然のおかげで毎日砂浜からカヌーを出し日々移り変わる海を漕ぐ事が出来る環境があったからです。

そして、ミーさんはじめサポートしてくれた仲間のおかげです!

そして会社を守ってくれている兄妹仲間達
アマニコカヌークラブの仲間達の応援
全国から応援してくれるパドル仲間
産んで育ててくれたんた両親とこんな自分と一緒になってくれた妻
島の先輩方や同級生そして後輩
みんなの想いがハワイまで届き風を吹かせて
背中を押してくれたおかげです。

姿は見えないけどじいちゃん姉ちゃん母親そしてハワイ出発前に不幸の事故で旅立った人生の恩人家族の魂が側で見守っている感覚をずっと感じていました。

挑戦5日前にオアフ島に入って最後の難所で練習を重ねました。

モロカイ島に到着してからは
今までの人生を振り返る時間をゆっくり過ごして

スタート当日
大きなビーチブレイクと風の強さに
怖いという気持ちもありました。

そんな不安も海に浮かんだ瞬間、一瞬で消え、かすかにオアフ島が見えると島の血が騒ぎ抑えきれないほどの力と勇気が湧いて来るのを感じ

大きいうねりと風の中をまるで海を渡る蝶の様に飛んでいく感覚になったり

トビウオに飛び方を海の上で教えてもらいながら

亡き母親の好きだったフラダンスの様にゆったりとした波長の中で力まず波に乗り継ぎ

1番苦しいオアフ島沖では奄美大島の六調の様に海が踊り楽しい時間を過ごす事ができました。

最後はポートロックとハワイカイの波をローレンと一緒に顔を合わせながら笑顔で波に乗り合いココマリーナへゴール


最後の最後まで全身全霊の力を出し切ったのと緊張の糸が切れたみたいでゴール後何度も吐き身体の中も全て無くなりました。
そしてリハビリ中の親友に電話してお互い声を出し泣き崩れました。
(戻って来いよ!いつでも帰る場所は奄美の海だからや!)


人生の中で全てを出し切る経験ができた事が自分自身の自信に繋がりました。
それが真のカナカイカイカ(海を渡る勇者)の称号だと知りました。

生前母親に病気治ったらハワイ連れていくから何がしたい?って聞いたら口に入りきれないほどのハワイのハンバーガーを食べたいと言っていたので大きなハンバーガーを母の代わりに思いっきり口に入りきれないほどの大きさで食べました。。。

海に囲まれた奄美大島

そこから挑戦する事で伝えたい誇り

何かを感じてもらえたらという想いで

これからも島から挑戦を続けて行きます。

奄美大島の同志達へ

島に生まれた誇りを胸に
水平線の先にあるそれぞれのネリヤカナヤを
それぞれの立場で見つける航海に出る時が来ています。

海や山は心を癒してくれるととものアイディンテイを呼び起こしてくれます。

自然をそのままに残すのも大事かもしれませんが、そこで何を学び日常の生活に入れていくかが1番大事だと思います。
昔は海の恵み、山の恵みの恩恵を受けて誰もが自然を身近に感じ崇拝してきました。
これからは海や山から心の栄養という恵み恩恵を受けて自然を崇拝していけたら島はもっと正しい方向へ進んでいくと個人的に思っています。
まずは家族で安全に海で遊んでみるところから初めてみませんか?
必ず浮力体やライジャケを着用して。
そのためならアマニコカヌークラブは定期的に安全教室と無料カヌーSUPフェスティバルを開催して海に関わるきっかけを作っていきます。
これ以上悲しい事故が起きない様に、でも誇り(心)は失わない様に

島の中でも砂浜が近い集落や学校関係の方々
カヌーを持ってどこでも行きますので、連絡下さい。
海に入る前の準備から僕が知っていることを伝えて行きます。

5歳の頃海と川の間で落ちました。
周りは護岸で固められていて足も着かない上がる場所もなく溺れて沈んでいく経験をしました。
その時小さな6歳ぐらいの女の子が僕の手を引いてくれて
海から引き上げてくれたんです。
その女の子が誰かは今でも誰に聞いても全くわかりません。。
助けられた命の重み
深い海がトラウマになってもそこから
抜け出す事ができたのは大勢の支えと出会いのお陰です。
これからの奄美大島が笑顔で溢れる様に。。

生きていれば何度でもやり直せるし
転んでも何を言われても笑われても
心に描いた夢が確かなら自分を信じて
諦めなければ夢は叶う

奄美大島の未来をみんなで思い描いていこう!!!
西古見問題、嘉徳問題、私達カヌークラブは反対する代わりに心の豊かさを育むお手伝いをさせていただきます。
奄美そして日本中の海岸線にカヌークラブを

奄美の漕ぎ人白畑瞬